LIFE DESING BASE 〜こどもとはじめる自分2.0〜

カラダもココロも健やかに、自分らしい毎日を秘密基地で企むように生きるための気づきを、こどもと暮らすナース視点でをあれこれ綴ります。

賛否あるけど、勇気を出して「大丈夫だよ」と言いたい子連れ海外旅行。

 

小さなこどもとでも海外に行くメリット

幼い子供を連れての海外。
賛否あるかもしれませんが、「本当行きたいけど・・・」や「不安はあるけど帯同が必要・・・」など、必要としている人に届くといいな思います。
 
確かに長時間のフライト、時差、気候の変化、食べ物変化などなど、子供にとって少なからず負担となるのが海外旅行。
でも必ずしも「子供がいるから我慢しなくてはいけない」とは私は思っていません。
小さなこどもと海外旅行に行くメリットを、私はこんなふうに考えています。
 
  • 日常から隔離された環境で、家族で楽しい時間は共通の思い出としてかけがえのないもの。(はっきりとした記憶に残らないとしても)
  • 自分とは違う言葉を話す人がいる、雰囲気の違う場所があるという経験は、世界の広さを肌身をもって染み込ませてくれる。
  • 早いうちにマイノリティ体験をすることが他者理解と受容に繋がる。
  • 「完璧でない親の姿」と「挑戦して乗り越える親の姿」をみて学ぶ機会になる。
 

特に最後のがキモだと思っていて、「いつもと違うお父さん、お母さん」というのは子供にとって貴重な体験です。
海外旅行を楽しんでいる親の姿・・・はもちろんのこと、いつも何でもできるお父さんお母さんが、コミュニケーションで手間取っている、見知らぬ街で地図を見ながらオロオロしている、それでも試行錯誤して難局を突破していく姿を見て、困難を乗り越える姿勢を感じ取ってくれるはずと期待しています。
これは、私自身が語学堪能でもなければ地図の読めない女であることの正当化でもあるんですが(笑)。

小さくてわからないでしょ?と思っていても、見ている感じているのが子供かなと。
そして、頼りない親なんてすぐに追い越して、親を助けてくれるような頼もしい子供に育つに違いないと思っています。


長男3歳4カ国、次男0歳初海外


2人目育休の終わりに(2019年3月)、次男のお披露目を兼ねて、3週間アメリカの親戚宅にホームステイに行ってきました。
長男は0歳の終わりに初めて海外旅行を経験し4カ国目、次男8ヶ月で初めての海外旅行でした。
滞在先はヒューストン。
なかなか観光ではチョイスしない都市かとは思いますが・・・
ロケットあり、ロデオあり、ステーキあり、BBQあり・・・
ちょっと足を伸ばせば西部劇のような景色やビーチリゾートもあったり・・・
テキサスはもともとメキシコの一部だったのでTEXMEX(テキサス流メキシコ料理)なども美味しく、実は魅力満載のエリアです。

ヨーロッパやニューヨークと同様、片道11〜13時間のフライト・・・
ちょっと勇気がいりますよね・・・。

 


大人だけとは全く別モノ!新しい旅のスタイルで。

大人の「行きたい」に付き合ってもらう以上、子供の負担に十分配慮できる日程的・精神的余裕をもって計画する必要があるのはもちろんのことです。
詰め詰めの予定で、「せっかくの海外だし!」と動きまくることはできません。
お昼寝の時間も確保する必要があるし、子供が疲れているようだったら予定をキャンセルする覚悟も必要です。
入れるお店も限られるかもしれないし、夜遊びだって難しい。

時差に関しては個人差あると思いますが、今回子供達は時差調整に3日ずつかかりました。
昼夜全く逆なので、初日は深夜1時に覚醒しキラキラモードに突入。
4時間遊んでようやく寝る・・・。
お昼寝すると起きられない・・・。
これを少しずつ慣らしていったので、最初3日は半日ずつしか活動していません。
1週間のお休みを使って出かけたとしたら・・・長時間フライト+時差ボケ調整期間を穏やかな心で許容できるか、よく考えて行き先の選択・滞在計画練る必要がありますよね。

大人だけとは全く違う・・・と心得つつ、また新しい旅のスタイルを見い出すことを楽しみましょう。
子供にあわせたのんびりペースだからこそ見える景色や、感じられる自分の心の動きもあったりします。


メリットいっぱい!是非とも子連れで海外旅行するべし!
と言いたいわけではないんです。
「今はいいかな」と思えればそれもよいでしょう。
ただ、子供がいるという理由で、親になったからと言って、何もかも諦める必要はないと思うのです。

子供の好きに応えてあげるのと同じように、自分の好きも大切に。

回想録:我が家の新生児やけど未遂騒動

新生児のころってどんな部屋で暮らしていたっけ?と思いを巡らせていたら、とても危険な思いをした記憶が蘇ってきたので備忘録。

 

おしゃれなリビング、心地よい寝室・・・理想は尽きないけど、毎日バタバタ働いて、家で過ごすのは短時間。
なのに散らかす人>片つける人・・・で、最低限『安全』を目標としている我が家。

 

長男が新生児だった頃の話。
ほんと〜に、怖かった!怖かった!怖かった!な事件が勃発。

 
数日前から鼻づまりが苦しそうだったので、寝室の乾燥対策として上記式の加湿器を導入した我が家。
ベッドサイドのワゴンにのせてシュワシュワしておりました。
 
その加湿器をわたしが不注意でひっくり返してしまい、ワゴンごとベッドに倒してしまったのです💦
床はカーペットで、幅の狭いキャスター付きのワゴンで今思えば不安定・・・。
 
倒れた拍子に機械からこぼれた熱湯が私の右腕にかかってしまったのですが、そのすぐ横には長男が寝ていて・・・
 
火がついたように泣き声をあげたので、『火傷!』と夫を起こして、抱えて洗面所で冷水をかけました。。
それにびっくりして、さらに泣きわめく長男・・・。
夫氏、なぜか真っ先にオムツを外すwうんちしてたw
「なぜ今おむつ!?」と「火傷してたら皮膚剥がれるでしょ!」と怒りMAXでテンパりまくりの私。
 
救急車?!と思ったけど(乳児の広範囲熱傷は緊急の処置が必要)、泣き方がちょっと違う感じがしたので、5分冷やしてそーっと皮膚を観察しながら服を脱がせて全身チェック。
赤ちゃんの肌って、もともとまだらに赤くてわかりにくいけど、ひどい火傷はなさそう。
 
もう生きた心地がしなかった。。
 
ごめんねーと泣きながら、念のために怪しいところを冷やし続けたけど、本人は落ち着きを取り戻し不思議そうにしてる。
痛くはないみたい。
 
看護師のくせに焦りすぎて、冷やし始める前にどこにどの程度お湯がかかっているかさえ確認できなかった・・・。
我が子のことになると頭真っ白。
 
長男にかからなかったのは、本当に不幸中の幸い。
間一髪。
 
熱湯が、このちっちゃな体の薄い皮膚、薄い脂肪を浸潤していったら・・・と思うと、今でも怖くて怖くて怖くて。。
本当によかった。
 
子供が大丈夫とわかると、自分の腕がジンジン痛いことに気づいてくる。
うわぁーーー真っ赤っかや!!!
 
長男の処置してたら、自分の腕冷やしてなかった。。(無理よ。。)
 
その日のうちに、買ったばかりのスチーム式の加湿器は撤去。
プラズマクラスターに変えましたw
 
このとき寝ていたダブルベッド(川の字で寝てました)も、寝返りの気配と共に撤去して雑魚寝スタイルに落ち着きました。←大正解。こどもめちゃ転がる。。
川の字だと、新生児の顔に布団がかからないように一晩中気を使って、自分の肩口が寒いというデメリットもあったので。
 
子育て家庭の一番の課題は、「危険予測に基づく安全対策」!!
今回は、完全に親の過失だったけど、日々成長して行動パターンが変わる好奇心旺盛Baby&Kidsに合わせて、おうちは常にアレンジしていかなくてはいけません。
これ、本当に大変なことです。年中模様替え(汗)。
 
※後日談※
一人目育休後偶然にも救急外来に復帰して、子供の怪我にたくさん出会うようになりました。
多くの親御さんは心配し、動揺し、とても後悔しながら子供を抱いてやってきます。
防ぎようのない怪我も中にはあるけれど、2度・3度繰り返さないで済むように、処置をしながらおうちで気をつけられるポイントを一緒に探すようにしています。
看護師として、子育ての同志として。
そしていつも「明日は我が身・・・」を褌を締め直すのです。

年の瀬に息子が緊急入院した看護師の回想録

看護師として、心身の観察・評価を仕事にしていながら、我が子が入院に至ることを全く予知できていなかったのは恥ずべきことかもしれない・・・。
けれど、医療機関が休みになるこの時期、お子さんの体調不良があった時の判断の参考になればと恥を忍んで我が家の事例をシェアします。


【発熱初日】
帰省の飛行機を降り、北海道の実家に着いて最初のオムツ替えの時・・・「ん?尋常じゃなくお腹熱いんですけど・・・」と熱を測ると38.6℃。

体を触るまで気づかないほど本人は活気もあり、時間は夜だったので「疲れ出たかな・・・明日病院だな・・・」と持参していた総合感冒薬を飲ませ一夜を越した。

【2日目】

本人いたって元気なものの熱が下がる気配は全くなし。
下痢もしていたので近所のクリニックを受診。
子供がかかるメジャーな感染症のスクリーニングをしてもすべて陰性。
ただ血液検査で白血球とCRPの上昇があり、細菌感染が疑われる結果。
咽頭炎+胃腸炎」の診断で抗生剤・整腸剤・解熱剤が処方された。


【2日目深夜〜3日目未明】
丸一日正しく処方薬を使用しても熱はぐんぐん上がり、未明には解熱剤の効いている時間にも関わらず41.2℃を叩き出した。
流石に機嫌が悪く、横になって眠れないほどに・・・。
息も荒くなってきた。

ここで看護師らしく冷静に観察してみる。
抱いてさえいれば眠れるし、起きていれば目ヂカラもしっかりしていた(意識状態は悪くないと判断)、おっぱいもそこそこ飲みおしっこも出ていた(ひどい脱水ではない)。
けど呼吸回数が1分間に60回を超え肩で息する感じ(生後6ヶ月になったばかりなので、正常と緊急の境目・・・)なのと、高熱による脳症などが不安な体温になのが気になった。

そこで、朝5:00地域の相談ダイヤルに電話した。

もし自分が仕事で同じ状況の相談を受けたら、「意識と呼吸の様子を見ながら朝病院があくのを待つ、でもお母さんが不安なら救急を受診するのもあり」と答えるだろうな・・・と思ったら、同じ回答が聞けたので、状況は何一つ変わらないけど、少しだけ安心して朝を待った。
結局息子を抱いたままソファーでうとうとして夜を明かした。

【3日目】

前日と同じ病院に電話の上再受診し再度血液検査。
抗生剤開始しているにも関わらず、データは悪化している。

6ヶ月という月齢、高熱が続いていること、抗生剤が十分効いていないこと、内服や座薬が効果的に使えない可能性あること(うまく飲めない、下痢して出ちゃう)を加味して入院することになった。

受診した翌日に再受診することに迷いがある人もいるかもしれない。
確かに「出した薬飲んで様子みろよ」とイラっとされるんじゃ・・・、
心配性な親扱いされるのではとビビるかもしれない・・・。

けれど明らかに悪化している(改善しない)場合は相談だけでもすることをお勧めしたい。

【入院】
紹介された総合病院では、小児科の診察、胸のレントゲン、耳鼻科診察を受けた。
一般のクリニックではレントゲンが撮れないので、これで肺炎が否定できた。ひと安心。

最初のクリニックで「少し耳が赤い」と説明を受けていたが、さすが「餅は餅屋」。
耳鼻科で診察を受けると、即切開の処置をすることに。

これが熱源なら、処置で一気に勝機が見えるので、泣き叫ぶ我が子をぐるぐる巻きにして押さえつけ処置をした。
普段仕事でやっているので冷静でいられたけど、結構画的にショッキング。。

結局メインの診断は「中耳炎」。
飛行機での気圧の変化で、気づかない程度だった症状にトドメを刺した模様。
処置のおかげで、熱はみるみる下がった。
点滴で水分と抗生剤をしっかり入れ、明日の回診で「帰っていいよ」と言われるのを心待ちにしている。

 


【今回子供の緊急事態を振り返って強調したいことは・・・】

「不安ならあれこれ迷わずプロに相談すべし!」ってこと。

今回ためらいながら、(看護師であるにも関わらず)健康相談ダイヤルに電話して、判断をサポートしてもらいとても安心できた。
対応はとても丁寧でさすがだった。

連日クリニックを受診することも、「こう言われるかな?」と先回りしてためらったけど、結果大きな病院に回してもらい最短距離で症状改善できた。
確かに対応する人によって理不尽な扱いを受けることもあるかもしれない。
でも医療者の多くは敵じゃない。
何より、我が子の苦しみを早く解決するのに、自分がどう見られるかなんて言ってられないのである。

お母さんの「なんか変」「なんだか不安」は絶対に放置しないほうがいい。
特に、ぐったりしている、ひどくぐずる、飲まない、食べない、おしっこが出ない、息が荒いは要注意。

皆さんの日々に、この教訓が無縁であってほしいと願いつつ・・・


【後日談】
熱が下がった翌日、全身に発疹が出た・・・。
なんと、突発も併発してのだ・・・。
2泊3日ですんなり退院できたものの、別名「不機嫌病」とも呼ばれる突発性発疹のぐずりにその後も翻弄され不眠の日々が続いた私は、元旦早々エクソシストの如く震え、謎の発熱に倒れるのでした。
ちーーーーーん。
りんご病による発熱&関節痛とわかるのは、もう数日後、次男の顔が赤く腫れあがってからの話。どんだけ患うねん・・・。)


ベビーシッターで取り戻す自分の余白

2人目育休にして、初めてベビーシッターを利用するという挑戦(大げさ)を終えて、本当に大げさに考える必要全然なしだったので、ホッと一息シェアします。


これまでベビーシッターを利用しなかった理由・・・
それは、「そこそこのお金払って、溺愛する息子と離れてまでやらなきゃいけないことって何?」という禅問答を脳内で繰り返していたから。
答えはいつも「そんなのない」だった。だから使えなかった。
他の人には「息抜き大事!」とかいくらでも言えるのにね。
理由がないと子供と離れてはいけない気がしていたし、何より寂しかった。自分が。


そんな私がなぜベビーシッターを依頼したのか
大きなきっかけになったのは、所属する育休コミュニティの企画「育休いいとも」で聞いた先輩ママのアウトソーシング活用っぷりだった。(いずれレポートが外部に公開されたらリンクできたら・・・)
ゲストの方は、育休復帰後大企業で管理職バリバリをされていて、その多忙たるや私の比ではないはず・・・。
その方の両立の秘訣が、ルーティーンでベビーシッターやファミサポを導入すること。
そうして仕事に打ち込む時間を生み出し、家族と触れ合う余裕を生み出し、私がゾッコンにロックオンされた朗らかなで快活な人柄をキープしているという。
そして、単に外注するというのでなく、シッターさんやファミサポさんに「チームを組んでもらって・・・」と表現されていたことに猛烈に感動した。
興奮冷めやらぬうちに、私はシェアされたパワポと録画を駆使して、夫にその素晴らしさを熱弁した。
今までもチームとして「家族4人で」どうやったら幸せにやっていけるかを考えてきたけど、『チームは4人でなくてもいい』ということに気づいてしまったから。

もう一度言いますよ!

『 チ ー ム は 4 人 で な く ても い い !!!!!』

これは本当に目から鱗だった。

一人で頑張らなくていいどころか、家族だけでが張らなくたっていいんだ!って。
むしろ輝いてる人は、たくさん味方を作って、周りを巻き込んで、自分が輝ける環境を作っていることに、このコミュニティに入って確信している。
そんなわけで、新チーム結成の第一歩としてベビーシッター導入を心に決めたのです。


導入を決めてから・・・

数多あるシッターの派遣会社からどこを選べばいいの?とかちらっと考えたのだけど、いろいろ調べてもキリがないので周りで利用者が多かった『KIDS LINE』に登録した。
モタモタしていると気持ちが萎えそうだったので。
「預けてまでやらなきゃいけないこと」は近々にはなかったので、夫と都合が合いそうでな日に予約してデートすることにした。
5時間以上の予約で時給1000円にディスカウントというキャンペーン中だったので、思い切って5時間予約。
本当は2〜3時間でちょっとランチでも・・・のつもりだったけど、結果同じくらいの値段でお願いできた。(さらに初回特典で3000円OFFだったので、ランチの軍資金にした。)

前日は旅行前のようにそわそわした。
お金を払って、息子と離れてまで出かけるからには、とびきり充実させたかったから。
私のそわそわが伝染したのか、前日息子は「新生児かよ!」と突っ込みたくなるほどに、1〜2時間ごとに夜泣きというまさかのストライキを・・・以心伝心が仇となる展開。


そして当日・・・
感じのいいシッターさんがきて簡単な引き継ぎをし、私たちは出かけた。
息子はニコニコで見送ってくれた。

普段3歳児と0歳児の世話を交互にしてゆっくり食事できないので、KING OF大人グルメ(当社比)である生牡蠣をたらふく食べることにした。
が、「今のうちに・・・」が癖になっている私たちは、31粒の牡蠣を平らげて、そのお店のランチメニューの10倍のお会計を30分で回すという上客っぷりを発揮することに・・・。
習慣って怖い。
まだまだ時間があったので、子連れでは気が引ける静かなショコラティエに向かった。
当然夫の趣味ではないけど、私が喜びそうな提案してくれて嬉しかったので、「ここは私が!」とお支払いを申し出た。(貢ぎ体質w)
可愛いケーキを食べながらお茶は楽しかったのだけど、「なんだからしくないね」とシメにこってりラーメンを食べたw。

帰宅してみると、泣くわけでもなくにっこり出迎えてくれた息子。

お昼寝して、楽しく遊んで、ごきげんで過ごしたらしい。
結局5時間の間に3回も息子の動画を見てしまった・・・。
寂しかったのは私だけ。

久しぶりに二人きりで出かけたけど、甘いムードになったとかは全然なくて(元々ない)、会話だって「明日ファミサポの登録いくよ」とか「保育園申し込み書類いい加減書いてよね」とか「子供達のクリスマスプレゼントどうしようか」とか事務連絡が大半で、あとは「美味しいね〜」「嬉しいね〜」「楽しいね〜」の連呼だった。


ベビーシッターを使ってみた結果・・・みんなに勧めたい!
払った費用分の生産的な活動なんて1mmくらいしかなくて、むしろ大散財。
でも、そもそも夫婦の時間や一人の時間って、「作らなきゃいけない」とか「何かすべき時間」じゃなくて、元々当たり前にあった時間。
望んだものを手に入れた代わりに、かつての当たり前を手放し、今度は対価を払ってほんのひと時それを取り戻す。
他の人にとってはなんの価値もない、何も生み出さない時間かもしれないけれど、「当たり前の余白」を取り戻すっていうすごく貴重な体験をしたなと思う。

今回は、復帰に向けたチーム結成というテーマもあってのシッター体験だったけど、そんないかにもっぽい理由なんて本当はなくていいんじゃないかなと終わってみて思う。
もし飲み会に参加しなくなってお財布に留まってる諭吉さんがいたら、何も生み出さないとしても自分の余白を買い戻してみるのはどうだろう?

空白の時間は夢を描く余白だって大好きなバンドが歌ってたな。
いつか描いたやつより本物にしよう。

#両立チーム育児

ART+ENGLISHで右脳と左脳のチューニング

よく晴れた12月の午前。
小春日和というよりは、小夏日和と言ってしまってもよいくらいの陽気。
代官山の閑静な住宅街のアトリエには、いつもとちょっと違った客層が集まっていた。
所属する育休コミュニティの英語部とアート部の共催で、英語で絵を習うイベントが行われるためだ。
コンクリート打ちっ放しの壁に、色とりどり、様々タッチで描かれたキャンバスが飾られた小さなアトリエ、その名も『ART BAR』は、ワイン片手にネイティブスピーカーから英語で絵画を習うことができる場所。
アフター5のに・・・、休日に家族で・・・、プロのアーティストが制作に・・・と様々な常連さんがいるとのことだが、抱っこひもにベビーを抱いたオフ会というのは初だという。

ワイングラスの中身が本物だったらよかったのだけど、ソフトドリンクでもなんだか気分は上々だった。
お揃いの黒エプロンをつけて、思い思いに色を乗せていく。
ゴッホのタッチ、モネのタッチ、浮世絵風・・・明るく楽しいマダムが英語に日本語を交えながら指導してくれる。
子育に、家事に、スキルアップに・・・と必要なことをするだけでも「体が2つ3つほしい!」と叫びたいママたちにとって、夢中になって絵を描くなんて非日常の体験だった。
色をのせるごとにどんどんオープンマインドになっていくのを感じ、仲間たちとの距離がまた一段と距離が近づくのを感じた。
アートの力って不思議で偉大。

育休中にスキルアップを!とトレーニングに励んできた英語はというと・・・、やはり実践は思った以上に難しく、一生懸命頭の引き出しを引っ掻き回して質問したり、説明したり。
最近ちょっとサボり気味だったもんな・・・。

個人的には惨敗だったけど、「もっと話したい!」とモチベーションが高まり、リアルな機会の重要さを痛感。


親子や兄弟の肖像、手や足など赤ちゃんの今だけを切り取ったパーツの絵、・・・個性豊かな作品が出来上がり達成感いっぱいにお互いの絵を眺めるのもまた楽しい。
言葉のやり取りだけでは見えてこない、それぞれのまさに「色」が見えた気がした。

頭と心をフルに使ってアトリエを出ると、なんだか全身が「調子いいぞ」と言っていた。
子供集中して向かい合う日々は、ともすれば頭でっかちになったり感情的になったりバランスが取れなくなりがち。
何かに没頭する時間なんて、なかなか取れないのが実際で・・・。

私は息子たちの名前をイメージした抽象画(というと何だかスゴそう)を描いてみた。
額に入れるほどの出来ではないけど、いつも座る席の正面に置いてある。
イライラやモヤモヤに蝕まれそうになった時には、棚の上に無造作に立てかけたキャンバスがこの日の晴れやかな気持ちをひと時蘇えらせ、頭と心のチューニングを助けるお守りになってくレたらいいな、と。




母が倒れると一家丸ごと詰むという事実

一家総倒れの危機は突然訪れる。
いつもの金曜日、いつもの夕食どき、いつも通り長男の食べこぼしに手を伸ばした。
たったそれだけの瞬間。

あ・・・・いてもうた・・・。

腰をイワしてしまった・・・。
いわゆるぎっくり腰。
初めての経験ではなかったので、一瞬にして事態を把握。
事のやばさも把握。

上述の通り、時は金曜の夜。
我が家には、血気盛んな3歳児&母追いを始めた0歳児がいる。
つまり、これから待っているのは保育園のない週な訳で・・・詰んだ・・・。

ぎっくり腰の鉄則は「安静」。
ほぼこれしか治療はない。
できるとしたら痛みを取ることくらい。
帝王切開後に飲み残した鎮痛剤が残っていたので、「神の雫!」とばかりに即内服。
コルセットをしっかり巻いて腰を固め、家族に高らかに宣言する。

「母はOFFります!たった今から!」

幼子2人に大人2人、そこに私がいなければ夫だってワンオペ頑張るんだろうけれども、家の中にいるのに動かないというのは至難の技。
否応無くまとわりつく3歳児。
母じゃなきゃだめな0歳児。
悶絶する私をニヤニヤと面白がっている夫(悪ノリ体質)。
ベビーシッターだって3日間ずっとお願いしては財布がもたないし、すぐに駆けつけてくれるわけでもない。
やむなくばあば召喚。
と言っても、実家は北海道なので、到着は早くても土曜の夜・・・。
一番症状の強い丸一日を、やっぱり家族4人で乗り切る羽目になった。


初めの難関は寝かしつけ。
「腰は体の要」と書くだけあって、横になる、寝返りを打つ、起き上がる、全ての動きが無理ゲー。
ほんの数日前まで、コロンと転がせば指しゃぶって一人で寝ていたエンジェル次男も、突然確変して、寝ぐずりをこじらせルーティーンでギャン泣きモード。
もちろん夫に頑張ってもうが、母追いも相まって地獄絵図に・・・。
割とねんねの得意な長男も、つられてワーキャー言い始め、あれ?もう私寝ちゃった?悪い夢かな?ってな感じで現実逃避するしかない。
床から抱き上げはできないので、直立状態で次男(8kg)を手渡してもらい壁に身を預けながら、心ばかりのゆらゆら・・・。
「そんなもんで寝られっか!!!!」と言わんばかりに、烈火のごとく泣きわめく次男。
心が折れた・・・。

二人目育児で唯一こだわってやってきた「おっぱいで寝かしつけしない」も、背に腹は変えられず、とうとう手を出すことに。
あぁ・・・。

って、二つ目の難関。あれ?どうやって授乳するんだ?

おっぱいを欲しがる次男を布団から次男を抱き上げられないことが判明。
つまり、なんとか自分だけ起き上がったら「カモン❤️」と両手を広げて手渡してもらう必要がある。
もちろんそっと下ろすなんてこともできない。
いっそ夜間断乳したろかとも思ったけど、抱いてあやすこともできない今、それをやるのはさらなる地獄のはじまりなので却下。
普段どんなに泣いても目を覚ますことのない夫をその都度起こして、手渡してもらって授乳し、終わったら着地させてもらうと言う連携プレーしか残された道はなかった。
よく考えたらそんなに必死で授乳する必要もなく、なぜミルクにしなかったんだろう?とか後から疑問も湧いてくるけど・・・。

夜中いつもの時間に目を覚ました次男。
「ねぇ、よろしく」
「・・・・・」
「ねぇ、あのさ・・・」
「・・・・・」

「ちょっと起きてもらっていいですか(イラっ)」
「・・・・・」
こっちは体を起こすのも一苦労で、間に長男を挟んで離れて寝ている夫を揺することもできず、反対隣では徐々に泣き声を大きくする次男・・・・。
ダメ元でLINEしたら・・・起きたw
寝ててもスマホ中毒の夫・・・が今回ばかりは吉。

こんな時って、どういうわけか次男の起きる回数も多く、LINEには私のトゲトゲしい起きろコールが何度も刻まれ、協力し合うはずの夫婦は(と言うか私の気持ちだけ)ギスギスを増しながら長い夜は明けてゆきました。


昼間の時間をやっつける・・・
「なんと!寝て起きたらうっかりコロっと良くなってました!」なんてアンビリバボーことは当然なく、長男には朝からEテレ&緊急車両DVDを上限解放の特別待遇で、ごきげんに距離を保つことに努めた。が、体力有り余る3歳児、当然数時間で暴れ出す。
次男は・・・もう泣いていてもらうしかない。。
幸い、前日の夜の眠りが浅かった分、泣き疲れて昼間はよく寝てくれた。

母が倒れるとやってくる地獄の連鎖
私が家事をしないってこういうことか・・・とばかりに、家の中はみるみる荒れた。
永遠に片つかない食卓、床はたちまち見えなくなった。
家が荒れると心も荒み、痛みと動けないイライラと、思うように回らない我が家に精神状態は最悪だった。
母のコンディションが悪いと、子供達はまんまと感染するので、事態は悪循環を極めた。
そうして、ただ時計が着実に進んでくれていることだけを励みに時をやり過ごし、ばあばが到着した時には、家族みんなボロボロで菩薩を見上げるようにまじで拝んだ。

たった一日、夫もいる状態でこの地獄。
これがワンオペ中だったら、もっと症状が重かったら、ばあばが来れなかったら・・・
どんな策がとれただろう?


一家のピンチをどう乗り切るか・・・
今回を機に我が家で相談した対策(と言えるほどではないが)

・事態のヤバさをSNS投稿、主にFacebookで機動力のある友人に助けを求める。
・必要な治療をなる早で受けられる体制を準備しておく。

 (鎮痛剤常備、かかりつけ医、FAST DOCTOR、整骨院など)
・直ちにベビーシッターやファミサポを依頼し手数を増やす。
・子供と大人の精神安定剤的なお楽しみを常備する。
・母じゃなきゃいけないことを極力なくすよう、普段から分担する。
・最後はやっぱりばあば召喚。


幸い、症状はみるみる良くなり、3日目には瞬発的な動きを避ければ通常通りと言えるまでに。無理はできないけど。
痛みはなくなり、ばあばがいる・・・という、一発逆転天国!←イマココ

腰は体の要であり、母は家庭の要。
でも、要だって無敵ではないわけで、1箇所で要の役割をになっていれば負担も大きいのは体も家庭も一緒。
ぎっくり腰は、一発のヤバイ動きで起こすものではなく、そこまでに無理を重ねた結果ちょっとした動きでもトリガーとなってギックリするものです。
大ごとになる前に、日々のメンテナンス大事。
体も母親としても、無駄な力を使わず、無理な動き方はせず、持ち合わせた力を上手に使って負担をかけない技術磨いていきたいものです。

理想設定ワークで出会えた意外な自分

育休を有意義なものにするために、「育休のテーマ」を考えはじめた。

この育休をどう過ごしたいか、終わった時どうなっていたいか、

そのゴールを見失わないように決めるのが「テーマ」。

しかし、育休をどう過ごすか→復帰してどう働きたいか→家庭とどう両立するか→そもそもライフプランってどうなってるんだっけ?→私の人生どうなっていくの???

これまで馬車馬のように働き、長男のイヤイヤに翻弄され・・・を言い訳に、自分と向き合ってこなかったことがまんまと露呈した・・・。


私って何がしたいの?どうなりたいの?私の人生って何?私って何者ーーー?!

完全にパニクった。

そこから溜まりに溜まった自分の棚卸しを始めたわけです。
自分を見つめ直す100の質問的なものもやったのだけど、
シンプルで短時間で意外な自分と出会えたのが

「理想設定ワーク」

A4一枚のワークシートを使って、理想とする姿を「WORK」と「LIFE」にわけて掘り下げていき、「WORK-LIFE BLEND」として両立した理想の自分を描いていくというもの。
そして、○年後までに〜を達成する!を3つ掲げるところまでがこのワーク。

少人数でZOOMというオンライン会議システムを使ってグループワーク形式で、深掘りできるように質問しあっていくと、これまで自分の「頭」で理解していた自分と「心」で求めている自分は随分違うみたい・・・。

これまで馬車馬のように働いて、就業時間になれば「今日もがんばった!」と充実感もあって・・・でも、目指す理想に今の働き方はまるでフィットしていない・・・!?
なんてこった!

そして、WORKとLIFEから特に重要視するものをピックアップしてみたら、自分がとても『LIFE重視』な人間だと判明。
その割には、仕事によって縛られていることの多さに愕然とした。
さらには、そのことに今までまるで気づいていなかった!!
いや、気づかないふりをしていた・・・。

気づいてしまったからには、もうなかったことにはできない・・・。
理想の『LIFE』を実現できる『WORK』スタイルを見つけるのが、この育休のテーマになりそうだ・・・。